起絵図(おこしえず)とは、起図(おこしず)、建絵図(たてえず)、建地割(たてじわり)とも言われる折畳式の簡易模型である。平面図が描かれた台紙に壁面や天井の図を貼り付け、建物の立体的な構造を再現する。模型の立体的な視認効果と平面図の情報量を兼ね揃えており、茶室などの小さな空間に複雑な立体構造を持つ建物の再現に適した図法として、大工の手によって作成されていた。