アルカイク・スマイル(アルカイック・スマイル)は、古代ギリシのアルカイク美術の彫像に見られる表情。紀元前6世紀の第2四半期に例が多い。顔の感情表現を極力抑えながら、口元だけは微笑みの形を伴っているのが特徴で、これは生命感と幸福感を演出するためのものと見られている。写実主義の視点で見ると不自然な微笑であるが、前時代に比べれば自然主義に近づいている。アルカイク・スマイルの典型例として有名なクーロス像は、クロイソス・クーロス(英語版)である。アイギナ島のアパイアー神殿で見つかった瀕死の戦士の像も、興味深い例である。